RETISSAの可能性
RETISSA(レティッサ)は網膜投影技術を活用した製品です。光を自在に操るこの技術を、私たちはロービジョンエイドに応用することにしました。その背景には、世界で2.5億人、日本でも145万人に上るロービジョン者の数があります。見えない、見えづらい世界で暮らす方を一人でも減らしたい―これまでに眼科医や視能訓練士、眼鏡店、盲学校など、ロービジョンの方々と共にある多くの方々のお力添えをいただきましたが、私たちの共通の思いは「ロービジョン者の生活の質(QoL)を高める」ことです。
見えづらいを「見える」に変える。それがRETISSAの一つ目の可能性です。
高齢になればだれもが見えにくさを感じます。それは長寿化によって人の寿命が眼の寿命を超えるようになったからです。また、眼の病気によって下がった視力を回復するのは容易ではありません。眼科医療検査・検診への応用によって、異常を早期に発見し、視覚障害を予防することも網膜投影技術にできることだと考えています。
「見える」の健康寿命を延ばす。これがRETISSAの二つ目の可能性です。
さらに、網膜投影によって見たところに現れる拡張現実映像は、デジタル情報と実社会の融合にほかなりません。パソコンの画面をみてキーボードをたたく、スマートフォンの画面をみながらなぞる、その次に来る世界にはきっとスマートグラスがあるはずです。工場やインフラの現場で働くプロフェッショナルに対する作業支援はもちろん、広く一般の方が使うデバイスになることを私たちは確信しています。
「見える」の世界を拡張する。これがRETISSAの三つ目の可能性です。
RETISSAシリーズを開発している株式会社QDレーザは”人の可能性を照らせ”という理念のもとに、成長を続ける最先端の半導体レーザ企業です。レーザ網膜投影技術を広めていくことで、新しい価値を生み出してまいります。